大雨・台風対策01
大雨の頻度が増えてきた

地球温暖化の影響なのか、近年は災害が発生しやすくなっているように感じます。

実際、家造りも災害に備えた設備などを予め用意することを施工主様・家主様からご依頼されることもあります。

宮崎も観測史上2番目の早さで梅雨入りした2021年。梅雨が長引けば台風と重なり災害を引き起こすこともあります。

豪雨・台風災害に少しずつ備えていきましょう。

では実際にどのような備えが必要なのでしょうか。

観測史上2番目の早さで梅雨入りした宮崎

観測史上二番目の早さで梅雨入りした宮崎

2021年5月12日、南九州地方が梅雨入りしました。
例年より19日早く、観測史上2番目の早さ

台風の発生が増えるのか、発生したらどれくらいの被害がでるのか。
気候変動の影響は私達が想像できないところで出てくるかもしれません。

宮崎は台風の通り道

近年の台風被害で記憶に新しいのは、2018年の台風24号。

そして昨年2020年は長引いた梅雨に加え、記録的な豪雨で九州全域で大きな被害がでています。

■宮崎県の被害(出典:九州災害履歴情報データベース

  • 2018(H.30)台風24号 家屋崩壊3、床上浸水127
  • 2020(R.2) 豪雨 家屋前回4、床上浸水2

繰り返しになりますが、家屋の被害を抑えるため、また万が一避難をしなければならないときに備えて、日頃から準備しておくべき荷物などを改めて確認しておきましょう

災害への備え(家屋)〜私達にできること

豪雨・台風の被害を最小限にするため、下記の点を再度点検しておきましょう。

大雨・台風への備え

家の外

家の外のことは自宅のことだけではなく、隣家へ被害を出してしまうこともあります。できるだけの備えをしておきましょう。

  • 窓や雨戸はしっかりと閉める。必要に応じて外から板を打ち付けるなどして補強する。
  • 排水溝や側溝の掃除をしておく。
  • 風で飛ばされそうな物の固定、または室内へ移動。
  • 庭木・塀など倒れそうなものの補強。
  • 小屋、ウッドデッキ、カーポートなどの屋根飛散対策(留め具の緩み確認)。
    ロープやネットなどでの固定は厳禁です。被害が大きくなる可能性があります。)
  • 自転車はカバーをつけず、予め倒しておく
  • 郵便受けはガムテープで塞いでおく

屋根から雨漏りなどがある場合、台風などの豪雨時には更にひどくなりやすいです。

屋根の様子などは、平時ドローンを使って確認することもできます。

ご心配な方は、お気軽にご連絡ください。

床下浸水対策

大雨・台風への備え〜床下浸水

床下浸水は、家屋の基礎部分に通気口を通して汚水が流れ込んでくることです。掃除も大変むずかしい場所ですから、できれば浸水を防ぎたい場所です。

  • 土のうを用意して床下の換気口を塞ぐ
  • 土のうがない場合は、水のう(ゴミ袋に半分程度の水を入れ空気をぬき、ダンボールなどに詰める)
  • 戸建て、マンションの低階層では排水溝やトイレからの逆流がありえる。これも水のうで対応できる。

家の中

大雨・台風への備え〜窓ガラスの飛散を防ぐ

豪雨の場合は屋根の雨漏りなどがないか確認しましょう。台風の場合は、風の向きに寄って物が家に向かって飛んでくることがあります。心配な場合は、次のような対策をとっておきましょう。

  • 窓ガラス飛散防止フィルムを貼る
  • 窓ガラス飛散防止のため、家の内側にダンボールとガムテープを貼る
  • 雨戸・耐風シャッター、カーテンやブラインドを閉める

最低限準備しておくもの

停電に備え、携帯ラジオ、懐中電灯、ローソクなどを用意しましょう。

また、断水に備えて水をためておくことも忘れずに。

※水を溜めるのに役立つ道具

  • ペットボトル
  • お風呂場(生活用水)
  • バケツ、二重にしたビニール袋

近所の避難場所と避難経路を確認しておく。(できれば自治体が配布する紙が良い)

市区町村が作成している「ハザードマップ」で危険箇所を確認しておく。

災害への備え(避難道具)

大雨・台風への備え〜避難道具を用意する

避難に備えてできるだけの準備をしておきましょう。

・飲料水
 水は500ml(持ち運びしやすい)のものを数本用意します。
 1人につき2〜3Lが目安です。

・行動食
 行動食は、避難行動中の栄養補給のための食料です。
 目安は、1日分。栄養補助食品などが適しています。

・非常食
 避難所で食べることを想定して選びましょう。
 缶詰、レトルトなど(非加熱・常温食が良い)。

・貴重品
 現金、預金通帳・印鑑・保険証など。
 (クレジットカードが使えない場合がある)

・医薬品
 日々薬を飲んでいる場合は少なくても3日分。
 常備薬もあると便利。
 痛み止め・総合風邪薬・胃腸薬などの飲み薬や、消毒剤・かゆみ止め・湿布など

・衣類や日用品
 数日分の服や下着。

 特に女性は避難所で下着を干すのが難しいので、多めに準備してもよいでしょう。
 生理用品、おむつやおしりふきなども忘れずに用意します。

災害に必要な準備

災害に備えてどのような準備が必要なのか、下記のページにて紹介されていますので確認をしておきましょう。

災害時の情報収集源

インターネットが接続できる環境であれば、次の場所で災害情報を収集することができます。

繰り返しになりますが、携帯用のラジオは役立つので1台用意しておくと良いでしょう。

【気象庁】防災情報

Twitterアカウント

Twitterは、情報が早く流れるので大変便利です。個人発信だと真偽を確かめることができません。できれば政府系のアカウントをチェックしたほうが良いでしょう。

メディア系は、下記のアカウントをチェックしましょう。

Twitter社からの災害関連情報

防災関連書籍

Amazonには多くの避難生活に関するハンドブックが無料(Kindle版)で出版されています。
実際に被災された方は、自らの体験から知恵を提供してくださっています。
お時間をみつけてご一読されることをおすすめします。

避難生活ハンドブック
防災ミニブック

少しずつ備えておきましょう

防災の備えをしておきましょう

災害が起きてしまったら、私達もできるだけお客様の助けに走り回ります。

川が氾濫して冠水した道路の中を車で走り回ったこともあります。

災害が発生しないことに越したことはないのですが、それはあまりにも楽観的すぎます。

私達建築家は、お客様とお話をさせていただいてご自宅の確認をさせていただき、ご不安を少しでも解消することくらいしかできません。

いざ災害が発生した時には、すぐに駆けつけて少しでも助けとなればと思ってます。

今年、あまりに早く梅雨入りしたため、少しでも皆さんに家の備えに気を配っていただきたくてこの記事を書きました。

なにか一つでも助けになれば幸いです。

家のことでなにかご不安な点がありましたら、お気軽にご連絡・ご相談ください。

もしかすると、早めに対応したことで避けられる被害があるかもしれませんから。

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